INTRODUCTION
『ムトゥ 踊るマハラジャ』(1995)により旋風を巻き起こし、日本での第一次インド映画ブームの立役者となったラジニカーント。その後も『チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』(2005)、『ロボット2.0』(2018)など、数多くのヒット作が紹介されてきた。本作『ジェイラー』は、ラジニ主演作としては『ダルバール 復讐人』(2020)が2021年に封切られて以来3年ぶりの日本での劇場公開になる。
2023年8月に全5言語バージョンが全世界の約7000のスクリーンで封切られた本作は、世界興収65億ルピー(約102億円)を記録し、同年公開のタミル語映画の1位となった。この数字は歴代のタミル語映画の興収としても第2位で、上回るのはラジニ自身の過去作『ロボット2.0』だけだ。
本作はラジニの169本目の出演作となる。公開時点で39歳だったネルソン・ディリープクマール監督は、新世代の映像作家らしくさまざまな新機軸を展開し、史上最狂のラジニカーントを作り上げた。
STORY
チェンナイに住む元警察官のムトゥ・パンディヤンは、妻、息子、その妻、幼い孫息子とともに静かな毎日を過ごしている。一人息子のアルジュンは、ムトゥに影響され警察官となり、正義感の強さは人一倍。そんなアルジュンをムトゥは誇りにしていた。しかしある日アルジュンは行方不明になってしまい、美術品マフィアを深追いしすぎて消されたのと噂される。
自分がアルジュンに行った厳格な教育が彼を死に至らしめたのかと良心の呵責に苛まれるムトゥは、一民間人として独自に捜査を始める。ヴァルマという男が牛耳るその美術品マフィアとの戦いの中で、現役時代に荒れる刑務所を仕切って“タイガー” の名で怖れられていた刑務所長ムトゥの真の姿が明かされていく。
[ 出 演 ]
ラジニカーント
シヴァラージクマール、モーハンラール、ジャッキー・シュロフ
タマンナー、ラムヤ・クリシュナ、ヴィナーヤガン、スニール、ヨーギ・バーブほか
監督・脚本:ネルソン・ディリープクマール
撮影:ヴィジャイ・カールティク・カンナン 音楽:アニルド 編集:R・ニルマル
製作会社:サン・ピクチャーズ
原題:Jailer/2023年/インド/タミル語/168分
配給:SPACEBOX 宣伝:フルモテルモ