INTRODUCTION

スペインへのインド人観光客を倍増させた
究極の癒しムービー日本上陸!
大富豪の娘との結婚を目前にしたカビール、金融ブローカーとして富を求めるアルジュン、皮肉屋のコピーライター、イムラーン。学生時代からの仲良し3人組は、カビールの独身さよなら旅行として3週間のスペイン縦断の旅に出る。それは、彼らに人生の意味を問いかけ、生き方を変える宝物になった…

光に溢れ、眩いばかりのスペインの美しい自然や、歴史的な街並み、各地の伝統的な文化を余すところなく映し出すため、3か月にわたり100か所以上のスペインロケを敢行。異国を旅する3人の若者の友情と、それぞれが抱えた生きる悩みを、ユーモアを織り交ぜた巧みな脚本でスタイリッシュに描きだす本作は、2011年にインドで公開され、ヒンディー語作品の年間興行収入5位を記録して、スペインへのインド人観光客を倍増させる大ヒットとなった。

「友情を称える、かつてない作品」「中庸なロマンティック・コメディよりもスタイルと熱量に溢れる」など批評家の絶賛を集め、米映画レビューサイト“ロッテン・トマト”では観客評価86%、批評家評価93%の高評価を受ける本作の監督は、2019年に『ガリーボーイ』が米・アカデミー賞外国語映画賞インド代表作品に選ばれたゾーヤー・アクタル。若き俊英監督のもと、本年9月に日本公開となる『スーパー30 アーナンド先生の教室』のリティク・ローシャン、『チェイス!』のカトリーナ・カイフ、『ミルカ』のファルハーン・アクタルなど、日本でも公開された作品にも出演している人気俳優や、ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞を受賞したインドを代表する名優、ナシールッディーン・シャーなどが集結。 世界が閉塞感に満ちた数年間を取り戻す、究極の癒しムービーが遂に日本上陸する!

STORY

眩い光に溢れるスペイン旅が教えてくれた
人生の意味とは?
大富豪の娘との結婚を目前にしたカビール(アバイ・デーオール)、金融ブローカーとして富を求めるアルジュン(リティク・ローシャン)、皮肉屋のコピーライター、イムラーン(ファルハーン・アクタル)の学生時代の仲良し3人組は、カビールの独身さよなら旅行として3週間のスペイン縦断の旅に出る。

仕事で成功を収めて、不自由なく生きているが、それぞれが悩みや葛藤を抱えていた3人。しかし、道中の出会いや冒険が、彼らに人生の意味を問いかけ、やがて本当に大切なものを見出していく。

CAST

リティク・ローシャン 〈 アルジュン 〉
1974年、ムンバイ生まれ。父はプロデューサー・監督・脚本家・俳優であるラケーシュ・ローシャン。母方の祖父もプロデューサー・監督の映画一家に育つ。1980年、祖父J・オーム・プラカーシュ監督作品に初出演し、以後1980年代は子役やダンサーとして出演。その後、父の映画製作も手伝いながら、2000年に初の主演作となる『Kaho Naa... Pyaar Hai』(未)が大ヒットし、年間興行成績第1位となった。さらには、インドの権威ある映画賞、フィルムフェア賞等で新人賞と主演男優賞など46の映画賞を受賞した。その後、2011年公開の本作や『クリッシュ』(13)などのヒット作に出演を続け、ボリウッドを代表するスター俳優の一人となった。2019年に公開され、ヒンディー語作品のインド年間興収1位となった『WAR ウォー!!』『スーパー30 アーナンド先生の教室』(19)などが日本でも全国公開されている。
ファルハーン・アクタル 〈 イムラーン 〉
1974年、ムンバイ生まれ。映画監督・制作者・脚本家・俳優・歌手など多方面で活躍する。父は脚本家で作詞家でもあるジャヴェード・アクタル、姉は本作の監督のゾーヤー・アクタル。1991年に助監督としてキャリアをスタートさせ、監督デビュー作の『Dil Chahta Hai』(01/未)は、ヒンディー語映画の年間興業収入5位に入る大ヒットとなり、多くの映画賞を受賞して、この年のインド国家映画賞・ヒンディー語作品の最優秀作品賞を獲得した。
監督としての代表作は『DON:過去を消された男』(06)『闇の帝王DON:ベルリン強奪作戦」(11)など。2008年に俳優としてデビューし、姉ゾーヤーの監督デビュー作『チャンスをつかめ』(09)で主演を務めた。日本でも公開された『ミルカ』(13)ではフィルムフェア賞の主演男優賞を獲得した。
本作では共同製作と脚本も担当している。
アバイ・デーオール 〈 カビール 〉
1976年、ムンバイ生まれ。『Socha Na Tha』(05/未)でデビューし、『Manorama Six Feet Under』(07/未)では、アメリカのインド・アメリカン・アーツカウンシル・フィルムフェスティバルにて主演男優賞を受賞。『デーヴ・D』(09)での演技が高く評価され、広く名前が知られるようになった。有名俳優の家系出身でありながらも、本作への出演以前は、新進系監督による小規模作品に出演してきた。社会貢献活動にも積極的に参加し、さまざまなNGOを支援している。
カトリーナ・カイフ 〈 レイラ 〉
1984年香港でインド人の父とイギリス人の母の間に生まれる。海外を転々として育った後、インドに渡りファッションモデルとなる。2003年に映画デビューを果たし、2007年には『Namaste London』(未)が大ヒットとなり注目を集めた。さらに翌08年『Singh Is King』(未)が超大ヒットとなり、一躍スターダムに躍り出た。その後、『人生は一度だけ』(11)『タイガー 伝説のスパイ』(12)『命ある限り』(12)『チェイス!』(13)など日本でも劇場公開された大ヒット作品が続き、そのスタイルの良さやダンスの上手さに加えた演技力で、ボリウッドのトップ女優としての地位を確立した。2013年にはイギリスの新聞メディアEastern Eyeで、最もセクシーなアジア人女性に選出されている。

STAFF

監督:ゾーヤー・アクタル
1972年、ムンバイ生まれ。映画監督・脚本家。弟は本作出演のファルハーン・アクタル。アメリカで映画製作を学び、助監督を経験したあと、2009年に『チャンスをつかめ』で監督としてデビューした。本作は2作目の長編作品にあたる。本作と『ガリーボーイ』(17)で、インドのアカデミー賞と称される映画賞、フィルムフェア賞の最優秀監督賞を受賞し、『ガリーボーイ』は、米アカデミー賞外国語映画賞インド代表作品に選ばれた。独自の作風を築きながら、商業的にも成功を収め、ヒンディー語映画界でも注目を集めている監督のひとり。Netflixやアマゾン・プライムなど大手配信会社のオリジナル作品も手掛けている。

PRODUCTION NOTE

スペインの眩い光を映し出す
ロケーション
異国を舞台にしたロードムービーである本作は、ロケ地の選択が重要だった。
当初はメキシコが考えられたが、構想時の映画タイトルが“Running with the Bulls”であったため、牛追い祭りの歴史と文化があるスペインに決定され、映画タイトルも“Zindagi Na Milegi Dobara”(人生は二度とない)に変更された。インタビューの中で、ファルハーン・アクタルは、インドとスペインの文化には共通点があると述べ、リティク・ローシャンは、人生で最もエキサイティングな旅であったと振り返っている。

スペインでの撮影は3か月行われ、ロケ地は100カ所を越えた。主なロケ地は、スキューバダイビングに挑戦するコスタ・ブラバ、トマト祭に参加するブニョール、スカイダイビングに挑戦するセビリア、牛追い祭りに参加するパンプローナ、そしてイムラーンが実の父親に会った後、野宿する場所のバルデナス・レアレス自然公園。3人がレイラに出逢うビーチはリュレッド・ダ・マールで、ヌーディスト・ビーチであるため、ヌーディストが映り込まないように苦労したという。

旅ならではのエキサイティングな経験の数々
■スキューバダイビング ムンバイのプールで指導を受けた後、スペインで本格的な指導を受け、出演者は撮影に臨んだが、天候に左右され、船酔いに悩まされたと語っている。リティク・ローシャンは経験があったものの、今回は水がとても冷たく、すべての感覚を失ったと述べている。そして、最も印象に残っているシーンとして、海に潜り、出てくるシーンをあげている。インストラクター役のカトリーナ・カイフは初体験で、最も苦労し、この撮影で死んだら、彼女の最後の映画になり、ヒットするだろうと撮影中に発言している。アバイ・デーオールは、このスキューバダイビングとスカイダイビングがあることが、出演を決めた理由のひとつであると語っている。 ■ブニョールのトマト祭り 1940年代からブニョールで始まったトマトの収穫祭。毎年8月の最後の水曜日に開催される。劇中でレイラが説明しているように、インド人にとっては、色の水や粉をかけ合うホーリー祭りと共通したお祭りになる。撮影は実際のトマト祭りではなく、約16トンのトマトがポルトガルから運ばれ、同じ場所で再現して行われた。トマトを潰すルールがあるが、撮影の合間、カトリーナ・カイフは潰さずにトマトをぶつけて楽しんでいたと言う。出演者たちは、撮影の後、しばらくはトマトを見るのも嫌で、匂いに悩まされたと語っている。 ■スカイダイビング 現地で2日間の講義を受け、実施練習を繰り返した後、出演者自身が撮影に臨んだ。ファルハーン・アクタルには経験があったが、リティク・ローシャンとアバイ・デーオールは初体験だった。出演者は何度もジャンプを繰り返し、撮影は専門の空中撮影家が担当した。リティク・ローシャンは、恐怖はジャンプするまでで、ジャンプした後は素晴らしい世界に感動したと述べている。 ■フラメンコをアレンジしたダンスシーン スペインのフラメンコ歌手、マリア・デル・マル・フェルナンデスと3人が歌う楽曲“Senorita”にあわせた本作唯一のダンスシーンは、スペイン南部のウェルバ州アラハルで数日にわたって撮影され、エキストラには、アラハル市長を含む地元の住民が参加している。 ■パンプローナの牛追い祭り 12世紀初頭に、パンプローナを守る聖フェルミンを称える宗教的儀式として始まる。9日間行われるが、メインは7月7日。スペイン三大祭りのひとつで、スペイン文化の象徴にもなっている。映像は、リティク・ローシャンが倒れ、牛が迫ってくるシーンとラストの3人が走るシーンの2カ所だけCGを使用している。実際の牛追い祭りを撮影し、その後に同じ場所で牛とエキストラ使って撮影したものを組み合わせた。このシーンについては、インドの動物保護団体が抗議し、上映中止を求めたが、映画認証委員会は、牛を虐待せず、スペインの文化を紹介しているだけであるとの理由で上映を許可した。