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フルネームはコニデラ・ラーム・チャラン・テージャ。1985年、タミルナードゥ州マドラス(現チェンナイ)で生まれる。現在はテランガーナ州ハイダラーバードに居住。父はテルグ語映画界の“メガスター”チランジーヴィ。母方は有力プロデューサーであるアッル・アラヴィンドのいるアッル家。人気俳優アッル・アルジュンは従兄にあたる。プロデューサーや俳優を幾人も擁するテルグ語映画界の最有力映画ファミリーの一員として期待を一身に受けて育つ。
デビュー前から公的な愛称があり、「チェリー」と呼ばれていたが、その後父の“メガスター”チランジーヴィと叔父の“パワースター”パワン・カリヤーンからいただいた「メガパワースター」も加わった。
22歳で『Chiruta』(2007、未)で主演デビュー。S・S・ラージャマウリ監督と組んだ第2作『マガディーラ 勇者転生』(2009)は爆発的大ヒットとなった。2017年に製作発表されてから4年以上を経て公開された『RRR』(2021)は世界的な成功をおさめ、米アカデミー賞の主演男優部門にNTRジュニアと並びエントリーを果たす。2016年には自前の製作・配給会社コニデラ・プロダクション・カンパニーを設立し、父の主演作をこれまでに4本製作している。幼少時より馬に親しみ続けてきた乗馬の名手でもある。
1987年、タミルナードゥ州マドラス( 現チェンナイ)で生まれる。父はテルグ人、母はケーララ人だが、チェンナイで生まれ育ったので、タミル語が第一言語で、自身をタミル人と言明している。『Ye Maya Chesave』(2010、未)でデビューし、注目を浴びた。同作で共演のアッキネーニ・ナーガ・チャイタニヤとは2017~2021年の間結婚していた。『マッキー』(2012)の成功でさらに地位を固め、タミル語・テルグ語両映画界のトップヒロインとして、ヴィジャイ、マヘーシュ・バーブ、NTRジュニア、スーリヤなどと共演。日本で上映された出演作は、上記以外に『ジャスミンの花咲く家』(2013)、『火花』(2016)、『24』(2016)、『マジック』(2017)、『伝説の女優サーヴィトリ』(2018)。
1982年、タミルナードゥ州マドラス(現チェンナイ)で生まれる。テルグ語とタミル語のバイリンガル話者で、両方の映画界で活躍している。父のラヴィ・テージャ・ピニシェッティはテルグ語映画のベテラン監督。兄のサティヤ・プラバースも新進監督。『Oka 'V' Chitram』(2006、未)、『Mirugam』(2007、未)でテルグ語・タミル語それぞれでデビュー。シャンカル監督がプロデュースした怪奇映画『Eeram』(2009、未)が評判となる。『Gundello Godari』(2013、未)は、『ランガスタラム』と舞台が似通った異色作。アッル・アルジュン主演の『Sarrainodu』(2016、未)での冷血な悪役の演技は賞賛され、知名度を押し上げた。
1965年、マイソール州バンガロール(現カルナータカ州ベンガルール)で生まれる。本名はプラカーシュ・ライ。母語はカンナダ語とトゥル語。カンナダ語映画への脇役出演を経て、タミル語作品『Duet』(1994、未)の悪役演技で注目を集め、以降は南インド4言語の映画界でひっぱりだこの悪役・性格俳優となる。自前の製作会社Duet Moviesを立ち上げ、特にタミル語のニューウェーブ作品で良作を多数生み出し、また監督業にも手を染めている。2017年からは無所属の市民運動家としての政治活動も行うようになる。日本で上映された出演作は、『ザ・デュオ』(1997)、『百発百中』(2004)、『カーンチワラム サリーを織る人』(2008)、『ミルカ』(2013)、『OK Darling』(2015)ほか多数。
1962年、アーンドラ・プラデーシュ州マチリーパトナムで生まれ、タミルナードゥ州マドラス(現チェンナイ)で幼年期を過ごす。父はテルグ語映画のプロデューサー・監督のV・B・ラージェーンドラ・プラサード。父が製作する『Simha Swapnam』(1989、未)の脇役でデビュー。主演した『Gaayam』(1993、未)のヒットでスターとしての地位を固め、以降はテルグ語映画界でアクションとロマンスのどちらをもこなすヒーローとして活躍する。2011年頃に転機が訪れ、模索の末に 2014年からは悪役をメインとするようになり、タミル語を初めとした他言語作品にも登場することになる。日本で上映・配信された出演作は、『リンガー』(2014)、『アラヴィンダとヴィーラ』(2018)、「永遠の絆』(2019)。
1970年、アーンドラ・プラデーシュ州東ゴーダーヴァリ県マッタパッル村で生まれる。家は農作物仲買商で、映画界とのつながりはなかった。学業を終えた後、カーキナーダにある短大で数学と物理を教える講師となった。単調な生活の中で映画界入りを望む気持ちが芽ばえ、脚本助手として書くことから始まり、1998年ごろからは助監督や編集助手として働くようになる。
著名プロデューサーであるディル・ラージュの後押しを得て、『Arya』(2004、未)で監督デビュー。デビュー間もないアッル・アルジュンを主役とした本作は、三角関係の恋愛と自己犠牲とをシュールなタッチで絡めた斬新なロムコムで、ヒットとなり、スクマールは新進気鋭の若手監督と見なされるようになる。
明らかに作風が深化し、次の次元への移行が認められたのは、3年近いブランクの後に発表された『1 : Nenokkadine』(2014、未)だった。スーパースターであるマヘーシュ・バーブを主役に据えた本作では、主人公はすでに若者ではなく、複雑な内面性を抱えた社会的成功者である。クライム・スリラーのフォーマットの中で、その主人公の抑圧された心理と封印された記憶が劇的に解き明かされるまでが 177分をかけて描かれる。これ以降のスクマール作品は、長尺、そしてそれに由来する製作期間の長さがトレードマークの一つとなった。続いてNTRジュニアと組んだ『Nannaku Prematho』(2016、未)は、「バタフライ効果」というテルグ語映画の一般的な観客には難解なコンセプトを鍵とした復讐と家族愛の物語。上記の2作品はいずれも主要な舞台設定が英国である。
『ランガスタラム』の製作が発表された際に、舞台がアーンドラ・プラデーシュ州沿海地方の田園地帯で、年代設定が1980年代、主人公が社会の低層にある農民であるということは新鮮な驚きをもって受けとめられた。続く『Pushpa : The Rise』(2021、未)は、1990年代の架空のビャクダン密輸王の一代記。スクマールとしては初のマルチリンガル作品で、大成功をおさめた。続編の『Pushpa: The Rule』は2023年中の公開が予想されている。スクマールはまたSukumar Writingsという製作会社を2014年に立ち上げ、自身が脚本を執筆した作品を中心にプロデュースも行っている。
舞台となる場所については幾つかの選択肢があったが、アーンドラ・プラデーシュ州きっての大河ゴーダーヴァリ川の中流域、現在はパーピコンダ国立公園となっているエリアと決まった。1980年代のゴーダーヴァリ川沿岸の村を映像で再現するのは簡単なことではないので、ハイダラーバード市の高級住宅地でラーム・チャランの住まいもあるジュビリー・ヒルズの外れに巨大なセットの建設が始まった。総指揮はプロダクションデザイナーのラーマクリシュナ・サッバーニとモーニカー・ニゴートレー。総予算5千万ルピー(当時のレートで約 8,600万円)をかけ、400人の作業者を動員し2か月を費やし、ランガスタラム村の病院、役場、寺院、プレジデントの屋敷などが建設された。作品全体の9割がこのセットで撮影されたという。
小道具・大道具は、ゴーダーヴァリ川沿いで最大の都市ラージャマンドリの古道具店から調達され、同市周辺の廃屋の窓枠やドアなども活用された。劇中で使われた什器や生活用品類は、同地方の民家を訪れたスタッフが最新の製品との物々交換で揃えた。どうしても手に入らなかった木製の柵から清涼飲料のパックにいたる物品は、一点一点が新たに作られた。
主演のラーム・チャランの役作りにも多くの時間が割かれた。大都市チェンナイで生まれ、現在はハイダラーバードの豪邸に暮らす彼にとって、田舎の暮らしはなじみの薄い世界だった。登場人物たちが話すゴーダーヴァリ方言はかなりの早口で、演技の中で自然に口にするには苦労したと、彼は後から語っている。その苦労は報われ、批評家からは「映画的に改変されていない正調のゴーダーヴァリ弁」と賞賛された。衣装デザイン・チームを統括したのは若手デザイナーのクリシュナ・シャーンティだが、ラーム・チャランのスタイリングは実姉のスシュミタ・コニデラが手がけた。
劇中人物たちの色鮮やかなシャツやルンギー(男性の古風で庶民的な労働着、長い一枚の布を腰の周りに巻くだけのもの)はラージャマンドリやポーラヴァラムなどの市場で見つくろわれ、着古し感を出すために紅茶やコーヒーに浸した上で洗濯することが繰り返された。柄や着こなしに関しては、ラーム・チャランの父である“メガスター ”チランジーヴィの1980年代の主演作のイメージも参考にされた。ルンギーをまとって演技することに関して、ラーム・チャラン自身は「この作品に関わる3年ほど前から、自宅ではルンギーで過ごしてきていた。打ち合わせで自宅にやって来たスクマール監督に、衣装について尋ねたところ、 “君の今の格好そのままだ”と言われた」とインタビューで語っている。
地 域 | 劇場名 | 公開日 |
---|---|---|
北海道・東北エリア | ||
北海道 | イオンシネマ江別
TEL:011-381-3866 |
上映終了 |
北海道 | サツゲキ
TEL:011-221-3802 |
上映終了 |
秋田県 | 御成座
TEL:0186-59-4974 |
上映終了 |
宮城県 | MOVIX仙台
TEL:050-6865-6205 |
上映終了 |
福島県 | まちポレいわき
TEL:0246-22-3394 |
上映終了 |
福島県 | フォーラム福島
TEL:024-533-1515 |
10月13(金) |
関東エリア | ||
東京都 | 新宿ピカデリー
TEL:050-6861-3011 |
上映終了 |
東京都 | MOVIX昭島
TEL:050-6861-0325 |
上映終了 |
東京都 | ヒューマントラストシネマ渋谷
TEL:03-5468-5551 |
上映終了 |
東京都 | シネ・リーブル池袋
TEL:03-3590-2126 |
上映終了 |
東京都 | 109シネマズ木場
TEL:0570-003-109 |
上映終了 |
東京都 | キネカ大森
TEL:03-3762-6000 |
上映終了 |
神奈川県 | ムービル
TEL:045-319-7059 |
上映終了 |
神奈川県 | あつぎのえいがかんkiki
TEL:046-240-0600 |
上映終了 |
神奈川県 | チネチッタ
TEL:044-223-3190 |
上映終了 |
神奈川県 | シネマノヴェチェント
TEL:045-548-8712 |
8月28日(月)~9月2日(土) (全回マサラ上映) |
埼玉県 | MOVIXさいたま
TEL:050-6865-4351 |
上映終了 |
埼玉県 | MOVIX三郷
TEL:050-6861-4255 |
上映終了 |
埼玉県 | ユナイテッド・シネマ ウニクス南古谷
TEL:0570-783-190 |
上映終了 |
埼玉県 | ユナイテッド・シネマ ウニクス上里
TEL:0570-783-150 |
上映終了 |
埼玉県 | シネプレックス幸手
TEL:0570-783-733 |
上映終了 |
埼玉県 | イオンシネマ川口
TEL:048-299-3450 |
上映終了 |
千葉県 | MOVIX柏の葉
TEL:050-6865-3401 |
上映終了 |
千葉県 | イオンシネマ幕張新都心
TEL:043-213-3500 |
上映終了 |
千葉県 | キネマ旬報シアター
TEL:04-7141-7238 |
上映終了 |
茨城県 | シネプレックス つくば
TEL:0570-783-122 |
上映終了 |
茨城県 | あまや座
TEL:029-212-7531 |
上映終了 |
栃木県 | MOVIX宇都宮
TEL:050-6865-3235 |
上映終了 |
栃木県 | 小山シネマロブレ
TEL:050-3196-9000 |
上映終了 |
栃木県 | 宇都宮ヒカリ座
TEL:028-633-4445 |
上映終了 |
群馬県 | MOVIX伊勢崎
TEL:050-6865-3212 |
上映終了 |
群馬県 | イオンシネマ太田
TEL:0276-47-8600 |
上映終了 |
中部エリア | ||
新潟県 | 高田世界館
TEL:025-520-7626 |
上映終了 |
新潟県 | イオンシネマ新潟西
TEL:025-230-8787 |
上映終了 |
長野県 | 上田映劇
TEL:0268-22-0269 |
上映終了 |
長野県 | 塩尻劇場・東座
TEL:0263-52-0515 |
上映終了 |
長野県 | 長野相生座・ロキシー
TEL:026-232-3016 |
上映終了 |
富山県 | 御旅屋座 | 9月23日(土)〜10月13日(金) |
石川県 | ユナイテッド・シネマ金沢
TEL:0570-783-071 |
上映終了 |
愛知県 | ミッドランドスクエアシネマ
TEL:052-527-8808 |
上映終了 |
愛知県 | MOVIX三好
TEL:050-6865-2601 |
上映終了 |
愛知県 | ユナイテッド・シネマ豊橋18
TEL:0570-783-668 |
上映終了 |
愛知県 | イオンシネマ名古屋茶屋
TEL:052-309-4610 |
上映終了 |
岐阜県 | イオンシネマ各務原
TEL:058-380-7077 |
上映終了 |
静岡県 | 静岡シネ・ギャラリー
TEL:054-250-0283 |
上映終了 |
三重県 | イオンシネマ東員
TEL:0594-86-1789 |
上映終了 |
三重県 | イオンシネマ桑名
TEL:0594-24-4845 |
上映終了 |
三重県 | イオンシネマ津
TEL:059-224-8689 |
上映終了 |
近畿エリア | ||
大阪府 | なんばパークスシネマ
TEL:050-6864-7125 |
上映終了 |
大阪府 | MOVIX堺
TEL:050-6864-7093 |
上映終了 |
大阪府 | イオンシネマ茨木
TEL:072-621-0807 |
上映終了 |
京都府 | MOVIX京都
TEL:050-6865-3125 |
上映終了 |
京都府 | 出町座
TEL:075-203-9862 |
上映終了 |
兵庫県 | kino cinema神戸国際
TEL:078-230-3580 |
上映終了 |
兵庫県 | MOVIXあまがさき
TEL:050-6865-3717 |
上映終了 |
兵庫県 | 塚口サンサン劇場
TEL:06-6429-3581 |
上映終了 |
中国・四国エリア | ||
広島県 | サロンシネマ
TEL:082-962-7772 |
上映終了 |
岡山県 | シネマ・クレール
TEL:086-231-0019 |
上映終了 |
徳島県 | イオンシネマ徳島
TEL:088-622-5065 |
上映終了 |
愛媛県 | ユナイテッド・シネマ フジグラン今治
TEL:0570-783-226 |
上映終了 |
香川県 | イオンシネマ綾川
TEL:087-870-8787 |
上映終了 |
香川県 | ホール・ソレイユ
TEL:087-861-3366 |
上映終了 |
九州・沖縄エリア | ||
福岡県 | ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
TEL:0570-783-550 |
上映終了 |
福岡県 | ユナイテッド・シネマなかま16
TEL:0570-783-430 |
上映終了 |
福岡県 | ユナイテッド・シネマ トリアス久山
TEL:0570-783-270 |
上映終了 |
福岡県 | イオンシネマ大野城
TEL:092-502-8787 |
上映終了 |
福岡県 | イオンシネマ戸畑
TEL:093-871-1123 |
上映終了 |
佐賀県 | シアター・シエマ
TEL:0952-27-5116 |
上映終了 |
大分県 | シネマ5
TEL:097-536-4512 |
上映終了 |
熊本県 | 熊本ピカデリー
TEL:050-6861-7645 |
上映終了 |
宮崎県 | 宮崎キネマ館
TEL:0985-28-1162 |
上映終了 |
鹿児島県 | ガーデンズシネマ
TEL:099-222-8746 |
上映終了 |
娯楽大作のフォーマットを使い、
カースト問題、階級社会、抑圧を
見事に描き上げた。
信念をもって主人公を演じ、
最高の演技を見せた。
出演:ラーム・チャラン(RRR)、サマンタ(マッキー)、プラカーシュ・ラージ(ミルカ)
2018年/インド/テルグ語/174分/原題:Rangasthalam
日本語字幕:加藤豊
配給:SPACEBOX