INTRODUCTION

荘厳にして華麗なるインド究極の映像絵巻、
その終幕を目撃せよ!
1950年、インドに伝説的な歴史小説が誕生した。10世紀、インド南部:タミル地方に実在したチョーラ王朝の宮廷を舞台にした愛憎と陰謀、国の存亡を懸けた戦いの物語“Ponniyin Selvan(ポンニ河の息子)”は、瞬く間に、誰もが知る一大ベストセラーとなった。それから70年もの間、幾度も映画化が試みられたが、その壮大なスケールから難航を極め、撮影技術の進化やインド映画界の大作主義を背景に、遂に2部作に及ぶ一大映像絵巻として世に放たれる!

前編となる『PS1 黄金の河』では、南インドで隆盛を誇るチョーラ王朝を舞台に、様々な登場人物の交錯する思惑と、複雑な関係が、絢爛豪華な舞踊、壮大なスケールの戦闘シーンと共に描かれた。後編となる本作『PS2 大いなる船出』では、圧倒的な映像美はそのままに、愛憎に導かれるキャラクター達の数奇な運命を描く、より重厚な人間ドラマにシフトした。 批評家たちからは、「シェイクスピア的」、「ギリシャ悲劇的」などと形容され、インド映画界のスターから最良の演技を引き出し、数々の登場人物それぞれのドラマをまとめあげたマニラトナムの手腕に改めて賛辞が寄せられた。

当初は総予算50億ルピー(約90億円)をかけた1本の映画となる予定が、壮大なスケールを収めるため前後編の2本となった本作。良い前例となった『バーフバリ』のS・S・ラージャマウリ監督に感謝の意を表するマニラトナム監督の1980年代からの悲願のプロジェクトが遂に完結となる。前編から一層、物語の中心としての存在感を高めた“ボリウッドの女王”アイシュワリヤー・ラーイと、シェイクスピア的な二律背反の苦悩を演じきったヴィクラム。軽妙なキャラクターと身体能力で、重厚な作品の間口を見事に広げるカールティなど、完結に向けて前編からのキャラクターの個性がより際立つドラマに注目だ。

遂に終幕を迎えるインド究極の大河ドラマ。南インドを代表する豪華キャストが演じる、個性的なキャラクター達の数奇な運命が、歴史を超えた神話となる瞬間を目撃せよ!

STORY

大河は大海へ―その歴史は、
神話となる
敵襲を受け荒波に沈んだアルンモリ王子の訃報は、全土に広まり、王国は悲しみに包まれた。しかし、アルンモリは、何度も彼の窮地を救ってきた謎の老婆に助けられ一命をとりとめていた。弟のアルンモリの元に集まった長兄・アーディタ、長女・クンダヴァイの王族は、密使のデーヴァンにより、王朝転覆の黒幕と計画の全貌を知る。計画を裏で操るナンディニへの愛憎を抱えたアーディタは、彼女の誘いに乗り、その牙城に赴き、アルンモリには刺客が放たれる。いま、王国に最大の危機が迫ろうとしていた…